休職後に復帰する不安の解消法(体験談)


休職して職場に復帰するのって、
恐ろしいほど不安である。

自分がどうやって不安を乗り越えて復帰できたのか、
職場復帰の3日前に職場に行った体験談をご紹介。



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※「休職中って悪いことしてないのに謹慎中な感じがする【体験談】」
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※「休職してからの診断」の記事はこちら


※「休職後の復帰が近づいていく心境(前編)」
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※「休職後の復帰が近づいていく心境(後編)」
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※「職場復帰3週目になった。」
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挨拶という不安分散させる作戦

休職が決まった時からずっと、
心にある不安が居座っている。



それが、
「職場復帰に対する不安」
である。


・復帰初日、ちゃんと職場に行ける自信がない。
・どんな顔して挨拶すればいいんだ。
・緊張する。勇気がいる。
・気まずい。
・そんな状態で、初日から仕事できるのか?



このような不安がつきまとうのである。




復帰する日が近づくにつれて、
不安はどんどん大きくなっていく。


そこで、復帰前に職場に行き、
復帰に向けての挨拶をしようと考えた。



今の状態では、怖すぎて、
とてもじゃないが職場に行ける気がしない。


「事前に職場に行って挨拶してすぐ帰る。」

これをやっておけば、
不安が分散し、
復帰初日を乗り越えられる気がした。



復帰する日は月曜日。
土日は休みなので、
復帰3日前の金曜日に挨拶に行こうと心に決めた。







挨拶前夜~挨拶当日

いつかやってくるとわかっていたが、
いよいよ復帰の日が近づいてくる。



まず、金曜日の挨拶の日が明日となった。
木曜日の夜の話である。


日に日に大きくなる不安はMAXである。

その当時のことを箇条書きに書いたメモがあったので、
それを次に記すことにする。



【挨拶前夜】
・睡眠薬飲んでも寝られず1時間睡眠。
・薬で不安が和らいだのか、挨拶に行くのが楽しみな感覚に襲われる。
・挨拶に行くことを連絡していた職場の同僚から、
LINEでの歓迎するって温かい言葉に勇気をもらえる。





1時間しか寝られず、挨拶当日。

朝からどんよりした気分だった。


午前中、頃合いを見て、
上司に電話をかける。

電話かけるのもドキドキである。


「突然なのですが、
復帰するにあたって挨拶させてほしい。」

と伝えたのだ。


だが、上司の予定が立て込んでおり、
「復帰の日、出勤したら挨拶すれば大丈夫だよ。」
と言われて、電話は終わった。


ただ、自分は大丈夫ではない。

復帰の日に挨拶だと、
出社すらできないかもしれないので、
どうにかして今日挨拶しなければと思っているのだ。




いざ、職場へ乗り込み挨拶する!

そこで、次の作戦に移ることにした。


それは、「職場の敷地まで行って、
そこから電話で改めて挨拶を申し出る」
ということである。



その当時のメモでは、
次のとおりである。



【挨拶当日】
・上司に電話をして事情を話し、挨拶の品を渡したいと申し出る。
→時間調整できないため、復帰初日でいいと話される。
→それでも、職場の敷地に入りこみ、改めて電話。
「これから行こうと思うのですが。」ではなく、
「今、職場に来ているのですが。」と、半ば強引に上司に会ってもらう。

・怖かったが、挨拶もしたいと申し出た。
・自席にいなくて挨拶できない人もいたが、
大方の人と挨拶する場をいただけた。
・お酒の力を借りた。
・家族に送り迎えしてもらいサポートしてもらった。

・菓子折りの個包装に、お手紙の一筆箋をテープ貼りした。
・「口頭での挨拶」+「文面での挨拶」で気持ちを伝えた。






休職してからずっと足を踏み入れていない、
懐かしさを感じる職場。


入口、壁、廊下、階段、他の部署の人たち。


職場のいろんなものに触れて、
いよいよなのだと覚悟が決まってるのか
どうかわからないが、
重たい足取りで前に進んでいったのを、

今も鮮明に覚えている。



事前に職場に行き、挨拶までしたので、
復帰初日への不安や怖さがある程度解消された。


挨拶するまでは苦しすぎたが、
挨拶が終わり家に帰り、
不安が小さくなったのを実感できて、

「挨拶しに行って良かった。」
と思えたのであった。




お酒はほどほどに?

復帰3日前に挨拶できたことで、

復帰初日は、
出勤することができた。


初日は初日で緊張したが、
挨拶の日よりずっと不安は小さかったのだ。



ところで、
挨拶当日メモに書いてあった、


「お酒の力を借りた。」って。


挨拶に行く時間が近づいていき、
逃げ出したい気持ちでいっぱいであった。

ここで、コンビニに行って、
缶チューハイ2杯を買ってきた。


日も明るいまだ午後4時。
缶チューハイ2杯飲んだが、
ほろ酔い気分にはなれなかったが、

「よし、行くか!」
っていう気にはなったのだ。

そして、家族に職場への送り迎えをしてもらい、
お酒の力で挨拶することができたのであった。



あの時、お酒を飲まなかったら挨拶できなかったのか?

それはどうかわからないが、
お酒の力を借りて現実逃避するのではなく、

「挨拶に行く」という現実に向き合うことができたのだ。





まとめ

職場復帰3日前に挨拶することで、
不安を分散し、
無事に復帰することができた。


挨拶前夜は1時間しか寝られず、
お酒の力を借りてどうにか挨拶できたが、

あの挨拶があったからこそ復帰できたのだと思う。



今もこうして仕事に行けるのは、
復帰への不安を乗り越えてきた当時の自分がいるからである。



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