自転車で片道20分の職場。
車で行くと10分で着く。
そうすると、10分の時短になり、
往復で20分の時短となる。
こう考えると、
車に乗ることで移動時間が短くなり、
時間をつくり出すことができるとも言える。
でも、車に乗ることで失うものもある。
それは「自転車に乗る時間」である。
この時間は、
人によってはどんな時間か変わってくる。
例えば、
普段運動しない生活の中での貴重な運動時間だったり、
風を感じて気分転換できる時間だったり、
日々の忙しさから解放されるスローなゆとり時間だったり、
その時間をさまざまに感じられるのである。
車での移動で浮いた時間を確実に有意義なものに使えるのなら、
車通勤での時短は生活を豊かにしてくれる。
だが、特にその余った時間の使い道もなく、
まるで、余ったお金をとりあえず貯金するような感覚でいると、
どこかの場面に消化されて、
生活に良い影響は出てこない。
例えば、
余った時間でダラダラとスマホ時間が長引いていたりする。
これでは、移動時間がスマホ時間に置き換わっただけで、
時間が余った感覚は皆無となるだろう。
時短すること自体よりも、
「時短することで貴重な場面を失っていないか?
余った時間を豊かな生活に繋げていけるのか?」
ということを考えるのが大切である。