※【「いのちの電話」ボランティア説明会に参加してわかったこと】
の記事はこちら。
※【「いのちの電話相談員」の特集を見て思うこと】
の記事はこちら。
いのちの電話相談員になりたい人に
立ちはだかる壁は何か?
命を絶ちたいほどに苦しんでいる人に対して、
いのちの電話相談員になって、
少しでも役に立ちたい。
そんな想いで相談員になった人、
相談員になりたい人がいる。
だが、現状は、
相談員になるまで大変だったり、
相談員になりたいがなれてない人もいる。
では、その原因は何だろう?
➀責任の重さ
自分が電話を受けて、
その対話の中で、
電話を掛けてくれた人に、
どんな影響が出るのだろう。
命に関わる重大な電話であり、
責任が重いのはたしかである。
それでも、
使命感を持って、
人の役に立ちたいという想いを持って、
相談員になりたい人もいる。
関心はあっても、
責任の重さでためらう人もいるだろう。
➁研修期間の長い。
その責任のあるいのちの電話相談員になるには、
研修で知識や実習を積んでいき、
そうして晴れて相談員になれるのである。
自分が説明会に参加した地域では、
研修期間は1年半(平日の週2回、1回2時間)
だった。
研修で相談員になるためのノウハウや心構えを
みっちり身に付けるのである。
とっても大切な研修ではあるが、
現状として、
日々の生活が忙しくて、
それに加えて研修を受けることが
できない人もいるのだ。
➂高い費用がかかる。
自分が説明会に参加した地域では、
研修費は6万円であった。
それとは別に、
2泊3日の合宿研修では、
約3万円がかかる。
また、研修会場に通う交通費もかかる。
週2回、家と研修会場を行き来するのだが、
それを1年半の期間の交通費がかかるのだ。
さらに、相談員になった後も
交通費がかかる。
相談員として、
月1~2回の電話担当はもちろんだが、
継続研修として月1回
研修会場に行く費用がかかる。
こう考えてみると、
金銭面で研修をためらってしまう人も多い。
壁を取り払う支援が必要。
ここで、
「➁研修期間が長い。」
「➂高い費用がかかる。」
の点において、
改善する必要があると考える。
相談員になりたい人が、
拘束時間が長くなり、
自己負担が高くなり、
それでも研修を受けて相談員になる人もいる。
現状、そうした無理をしてもらっているからこそ、
いのちの電話が成り立っているところがあると思う。
例えば、
研修費や交通費の補助を出したり、
研修会場を増設し、
遠方の人の負担を軽減する。
また、研修の一部をオンラインで行い、
家の中でもできる研修を増やしていく。
このような支援が改善をするしくみを、
つくっていければ、
相談員になりたいのに、
泣く泣く諦めていた人が、
熱意を持って研修を受けることができるだろう。
ぜひ、永続的であり、人手が不足しない、
そんな、いのちの電話が運営されてくれれば
良いと考える。