※【「いのちの電話」ボランティア説明会に参加してわかったこと】
の記事はこちら。
ニュース番組で、
「いのちの電話相談員」の実態について特集されていた。
以前のブログ記事にも書いたが、
「いのちの電話」について関心があり、
説明会に参加したことがある。
そんなこともあり、
この特集に見入っていった。
この記事では、特集を見て思ったことを述べていく。
目次
この記事を読むとわかること
・いのちの電話の相談員はボランティアで成り立っている。
・相談人は人手不足であり、
電話をとれるのは全体の5%である。
・相談員なるには一定期間の研修を受ける必要があるが、
それがハードルとなり、
なりたい人が相談員になれていないという現状がある。
・自分は研修を受けておらず相談員になっていないが、
チャンスが来たら相談員になりたいと想っている。
1、相談員はボランティアで人手不足
いのちの電話の相談員はボランティアで行われている。
自分が説明会に参加した時、
20~30代くらいの人もいたが、
年配の方が多かった。
普段、仕事や家庭がある人にとって、
相談員を行うのは難しいかもしれない。
特集では、大学生、会社員、定年を迎えた方が
相談員として活動されている場面が放送されていた。
また、いのちの電話がとれるのは、
全体の5%だそうだ。
1回の電話で1時間以上を要することもあり、
相談員は人手不足である。
2、相談員になるには、
一定期間の研修を受ける必要がある。
それでは、募集に力を入れて、
たくさんの方に相談員になってもらえばいいかと思われるが、
実情はなかなか難しい。
命の危機に追い込まれている人たちが、
いつでも電話をして相談でき、
心の支えとなるための「いのちの電話」である。
いつ電話しても、
相談員の誰が応対しても、
電話をかけた人の心が軽くなり、
明日も生きていこうと思えるように、
相談員は知識も経験も備えていく必要がある。
そこで、一定期間の研修を受けるのだが、
特集では3ヶ月の研修を受けた後、
相談員になれると放送されていた。
ちなみに、自分が説明会に参加した時、
そこの地域では、
1年半の研修(平日の週2回、1回2時間)
の研修が必要である。
3、相談員になる支援が必要と考える。
これは、仕事や家庭がある人は、
相談員になりたくても、
研修を受けるのは難しいかもしれない。
実際、自分は説明会に参加したのみで、
研修に行けていない。
相談人になりたい人が研修に参加できるように、
会社で休みがとれるように働きかけたり、
研修期間中の費用や生活費の一部などを
補助するような、
相談員になるのを支援する社会のしくみが必要だと感じた。
4、相談員もメンタルに影響を受ける。
相談員は電話で話を聴く。
深刻な内容であるため、
相談員のメンタルは大丈夫なのだろうか。
やはり、少なからずメンタルに影響することはあるそうだ。
電話を切った後も、
心を引きずってしまうと放送されていた。
また、電話をかけてくれた人がその後どうなったか、
相談人は知る術がない。
「果たして、
自分のかけた言葉は正しかったのだろうか?」
それを確認することができず、
何が正解かわからないまま、
今日も助けを求めるいのちの電話をとるのである。
5、「また電話してくださいね。」と
最後に伝える。
どの相談員が電話をとっても、
最後には「また電話してくださいね。」
と伝えるようにしていると放送されていた。
電話した人がその言葉を聞いて、
また電話した時、
今度は他の相談員が電話をとる。
それでも、その相談員も電話の最後に、
「また電話してくださいね。」
と言ってくれるのだ。
電話した人が、また電話しよう、
だからそれまで生きていよう、
そう思えるように、
大切な一言をかけるのだそうだ。
6、自分が相談員になる目標は
変わらない。
自分は説明会に参加し、
研修に参加するのが難しいことがわかり、
研修に参加していない。
そのため、相談員にはなっていない。
だからといって、
相談員になるのを諦めた訳ではない。
今は難しくても、
研修が受けられるチャンスが来たら、
相談員になろうと考えている。
その時というのは、
定年後かもしれないし、
研修を受けやすい社会のしくみになる
タイミングかもしれない。
いずれにしても、
「誰もが自分らしく、
前向きに生きていってほしい!」
という想いから、
相談員になり、
命の危機に追い込まれている人にとって、
少しでも役に立てるようになりたい。