小さい頃、
バスに乗るのは怖いものがあった。
それは、
わからないことがたくさんあり、
不安だらけだったからである。
どのバス停で、
どの会社のバスで、
どこ行きのバスで、
何番目に停留所で降りればいいのか。
運賃はいくらなのか。
バスに乗る日は、
「間違って違うバスに乗ったらどうしよう?」
とか、
「帰りのバスは何時に来るんだろう?」
と、さて困ったとなってしまう。
「バス」という普段の生活では
出てこない「未知の世界」へ飛び込むのだ。
そこには、ワクワクよりも、
ドキドキの方が圧倒的に大きい。
そんな、小さい頃のバスの思い出である。
今となっては当たり前のことだろうが、
バスの路線図や各停留所の時刻表を
ネットで調べることができる。
バスマップを見ることで全体像がわかり、
自分がどこにいてどこに向かうのか、
より詳細に手に取るようにわかるのだ。
そうなると、
不安は小さくなっていく。
「バスに乗った方が早いかもしれないが、
よくわからないし間違えたら大変だ。」
と諦めていたことも、
バスマップを見ることで、
「これなら行けそうだ!」
と、バスに乗る勇気が出てくるのだ。
バスマップという全体像を見ることで、
不安が消えて行動できる。
これって、
「新しいことにチャレンジするのに、
いかにして不安を消して行動できるか?」
ということに置き換えることができるだろう。
「知る」ということは、
人を不安から行動へ変えてくれる。
「勉強」や「読書」は、
知るために最適な方法となるだろう。