時間には限りがあることを
認めることから始まる。

この本の紹介

「限りある時間の使い方」は、
限られた時間に本当にやりたいことをするための
考え方や実践方法について書かれた本である。


著者はオリバー・バークマンさん。


「うまくタイムマネジメントすれば、
何でもこなすことができる」
という幻想を捨てて限界があることを認める。

そうしたことで初めて、
本当にやりたいことを実行に移すことができるのだと、
この本には書いてあるのだ。

自分が共感したこと３選

ここで、実際にこの本を読んでみて、

自分が共感したことを
３つ紹介していく。

➀自分の取り分をとっておく。

「落ち着いたらやろう。」

「時間ができたらやろう。」


そう思っているのだが、
結局、できないでいることって
多いのではないだろうか？



給料が入った時、
まず自分の取り分を確保する。
それから、消費や浪費に使うのである。

これであれば、
確実に自分の取り分を
手に入れることができる。



時間でも同じである。

「これだけはなんとしてもやりたい！」

というものに費やす時間を確保するのである。



それは、「後でやろう」
ではなく、
「今やろう！」である。


他のものよりも優先して今すぐに行い、
最初にその時間を使うのである。



ただ、どうしても、
今はそれに費やせない場合もあるだろう。



そんな時は、やりたいことを、

「何日の何時から何時までやるか？」

を決めて、予定を入れるのである。

そして、その時間になったら、
確実に実行する。


まずは自分の取り分の時間を確保する
という考え方に共感し、
自分もより意識して実践していくと
気持ちを新たにした。

➁時間がかかる読書ができない。

本を読みたいけれど、

ここ何ヶ月、
ここ何年も本を１冊も読んでいない。



時短家電が普及し、
働き方改革により、

以前よりも家での時間を
確保できているはずなのに…。


それは、社会のスピードが同等に、
それ以上に、速くなっているからだろう。


そのため、
余裕を持って生活することが難しい。

本を読むことに長い時間を割くことができず、
他にしたいことやしなくてはならないものが
脳裏に焼き付いて離れなくなる。


本を読んでみても、
気が散ってしまうのだ。

ちょっと読んだとしても、
スマホやテレビが気になって、
読書に集中できない。



速読術の習得に一定数の需要があるのは、

「本を読みたいけど、
忙しい日々で読む時間がない！」

という現代人の気持ちにマッチしているから
なのかもしれない。


読書に限らず言えることだが、
自分が本当にやりたいことであれば、
時間を確保し、

「そのほかのことも一緒にこなすことはできないから、
他のことを諦めよう。」

と、やりたいことだけに集中できるように、
自分をうまく持っていくことが求められるだろう。

➂先延ばしの状態に耐える。

先延ばし。

あまり良いイメージを持たない人も多いだろう。



「先延ばしせず、計画的に早めにやろう！」

こんなスローガンが聞こえてきそうである。


先延ばしになるのが嫌だからといって、
何でもかんでも手をつけていては、
どれも中途半端のままになってしまう恐れがある。


それよりも、
他のことが先延ばしになっても、
その状態に耐えて、
１つのことに集中してやり遂げるのだ。

まとめ

「限りある時間の使い方」の本は、

友達が読んだことのあるタイムマネジメント本の中で、
特に薦めてくれたものである。


よくあるタイムマネジメント本と違い、

前提として、

「どんなにタイムマネジメントしても、
多くのやりたいことができて、
時間を持った優雅な生活を送ることはできない。」

という現実をこの本では突きつけられる。



このことをよく理解した上で、
だからこそ、
限られた時間で集中してやりたいことをやっていくことに
意義があると、この本は教えてくれる。



方向性が似ている本を何冊も読むことで、
より深く知ることができるが、

この本のように、
よくあるタイムマネジメント本と
反対の方向性を持つ本を読むことで、

さまざまな意見を得られて客観的に
物事を見えるようになってくる。



やりたいことが全部できないことに
悲観して終わるのではなく、

そうした現実を受け止めつつも、
やりたいことをやるために突き進むのである！！