ドラマ「とと姉ちゃん」で、三女の美子が長女の常子に次のように言ったセリフがある。
「私たち妹に幸せを願っているけれど、ととね姉ちゃんには幸せになってほしいの。」
たしか、このように話していた。
それに対して常子は「私は今十分幸せだよ。」と答えていた。
ところで、家族や大切な人の幸せを願うのはごく自然なことと思うが、その人は今現在どんな状態なのだろうか。
その人が幸せそうに見えないから、「幸せになってほしい」なのか。
または、その人は幸せそうだけれど、今よりももっともっと「幸せになってほしい」ということなのか。
幸せと感じる基準は人それぞれであり、よりたくさんの幸せを手に入れようとすると、いつまでも欲が出て留まることを知らない。
「アンパンマンのマーチ」の歌詞で、「何が君の幸せ? 何をして喜ぶ?」とあるが、人の幸せや喜べるポイントは正確には把握できないだろう。
なので、力になったり心に寄り添ったりして、家族や大切な人が幸せと感じられるサポートをしてあげる。
それが、「幸せになってほしい」という言葉が伴う行動だといえるだろう。

