好きで楽しいものでも、仕事にすると嫌になった経験を持つ人は少なくない。
趣味と違い、いろいろなしがらみがあったり、やりたくない他の業務もしなくてはならず、多忙な中で成果を上げなければならないプレッシャーが重くのしかかってくる。
どんなに年収が良かったとしても、苦痛を伴う仕事を続けるのは困難である。
とはいえ、好きでもないものを続けるよりは、好きで楽しいものの方が続けやすいのもまた事実である。
例えば、文章を書くのが好きで、記事執筆にチャレンジする場合。
クラウドワークスに登録したが案件が全然通らないため、やむなく「初心者歓迎」の低単価な案件を申し込むことに。
案件の内容は、用意された構成から文章を作成し、5,000文字以上で1記事納品する。
報酬は文字単価0.8円だが、初回のテストライティングは報酬が300円。
あまりにも低すぎると思いながらも、まずは1件目を受注しようと応募する。
そして、ようやく案件を受注でき、嬉しさとともに大きな不安に襲われる。
納期は5日以内なのだが、自分は全くの初心者。
クライアントからのマニュアルを見ると、こんな高度なことを自分にできるのかと絶望する。
そして、本当に5日以内に終わるのかさらに不安が大きくなる。
マニュアルを読み込んで、よく理解できないところがあったけれど、とりあえず始めてみる。
1日目、2日目と作業をし、1日にどのくらいの文章を書けるのかペースがわかってくる。
そして、このままでは間に合わないということもわかってくる。
3日くらいから徹夜覚悟で必死にパソコンに向き合う。
眠い目をこすりながら、30分くらい仮眠をとってからパソコンに向かい、なんだかんだで朝4時になり、ここで寝落ち。
1日目や2日目よりかは進んだけれど、まだまだゴールは見えてこない。
そして4日目も深夜遅くまで作業をする。
そして納期の日の5日目。
文章執筆で3日くらい朝4時まで作業する。
時計とにらめっこしながら、今日中に間に合うようにと必死になり、どうにか文章が作成できた。
あとは、文章のチェックや体裁を整えたりなどがあるが、これが意外と時間がかかる。
時計を午後11時30分。
最終チェックが終わり、作成した記事のURLをクライアントにメッセージに送り、作業完了。
そして時計を見ると午後11時55分。
ギリギリ今日中には終わった。
いろいろ修正依頼が出てきそうだが、とりあえず、マニュアルの内容と納期を守って納品できたのだ。
とてつもない時間がかかり、時給に換算すると10円程度だと思う。
この時、「もう二度とやりたくない!」と思う人もいるが、また新しい案件にチャレンジして執筆していきたいという人も一定数いるのだ。
それは、まさに文章を書くのが好きだからこそチャレンジできるし、長く続けていけるのだ。
これが好きでもないものだったら、このテストライティングでもう辞めているだろう。
だからこそ、仕事も副業も好きなもの、楽しいものを選ぶようにしよう!!