自転車で右に曲がる時、
視線を右に向け、重心を右に傾ける。
視線を右に向けることで、自然と右に曲がるように体が傾いてくる。
無理にハンドルを右に切ったり、思いっきり右に重心を傾けると、
バランスを崩して転倒してしまう。
自分の人生を振り返って生き方を軌道修正するのって、自転車で曲がる一連の流れに例えることができる。
視線は真ん前のままで、重心は中心のままだと、
ずっと同じ方向に進み続けて現状維持ができる。
「人生の大逆転がしたい!短期間でおもいっきり方向転換したい!」
そう思って視線も重心も急激に向きを変えると、反動で足元はグラつき、
転倒して負傷したり、また立ち直るのに時間がかかってしまう恐れがある。
視線も重心も少しずつ行きたい方向に向けていく。
すぐには曲がらないし、しばらく経っても同じ方向のままのように思えて不安になる。
それでも、わずかだがちょっとずつ曲がっているのだ。
大きな円を描いてみるとわかるが、円の弧を描き始めてしばらくは、
まるで、まっすぐな線を書いているように見えるが、
ある程度いくと、曲がっている傾斜がついてくる。
そして、目に見えて曲がっていくのがわかり、
しっかりと方向を変えていくのだ。
行きたい方向に視線を向ける。
行きたい方向に重心を傾ける。
曲がるための動作は単純なものだが、
これを愚直に続けていくのは難しい。
それでも、自転車で曲がるように、
大きな円を描くように、
長い期間になってしまうかもしれないが、
わずかでも曲がっていき、
人生の行きたい方向に進んでいけるのだ!!