※前編の記事はこちら。
家事をせざるを得ない環境を
つくってあげる。
➀家を不在にして、
一人暮らしの状態をしてあげる。
家事をしてもらいたいのに、
してもらえない。
相手に家事をするよう意識を変えてもらうのは、
難しい。
家事だけでなく、「意識を変える」というのは、
何事に対しても難しい。
ましてや相手にそれを望んでも、
相手が変えてくれるのは至難の業となるだろう。
そこで、「意識を変える」のではなく、
「環境を変える」ことに着目してみよう。
例えば、友達との旅行や実家へ帰省するので、
何日間か家を空けてみる。
そうすると、
今までは自分が家事をやっていたが、
その自分が家にしばらくいないものだから、
相手は家事をせざるを得なくなるだろう。
まるで、初めて実家を離れて一人暮らしを始めたように、
今までは家族が家事をしていたが、
これからは自分でやっていくしかなくなるのだ。
➁家を空けた分だけ家事が
溜まっているだけかも?!
ただ、何日間ぶりに家に帰ってみると、
家を空けた分だけ家事が溜まっていて、
家の中がとんでもない状況だったという
オチが待っている危険がある。
【洗濯って、1週間くらいしなくても、
何とか今ある服でやっていけるかもしれない。
服が足りなければ買い足すこともできるし。
食事で使う食器も、今ある皿を使っていけば、
お皿洗いをしなくてもやっていける。
(汚れたお皿が山のように溜まってしまうが!)
掃除も見て見ぬふりをすれば、
部屋が汚くても生活はできる。】
というように、
1週間 家を空けても
相手は家事を全くしないことも考えられる。
(1週間後に家に戻ってくるから、
その時に全部家事をやってもらえばいいや。)
てな具合に甘えられているかもしれない。
➂家を空ける前の写真を撮って、
現状復帰を要求しよう!
そこで、家を空けている間に必ず家事をしてもらうように、
もう一工夫してみよう。
その一工夫とは、
「私が家に帰ってくるまでに、
今の状態にしていてね!
家事を溜め込まないでね!」
と、家を空ける前に、
相手にしっかりと伝えることである。
次に家に戻ってくる時には、
今の状態のままにしてもらう。
「今の状態」とは、
具体的に次のようなことって、
示してあげよう。
【シンクの中はきれいで、
お皿はちゃんと食器棚にしまってある。
洗濯物は全部洗っていて、
ちゃんと洋服ダンスにしまってある。
お風呂や洗面台の掃除はしてあり、
部屋に掃除機をかけてある。
ゴミ出しもしてある。】
あとは、家の中、
キッチンや洋服ダンス、お風呂場などの
写真を撮って夫婦で共有すれば、
画像から視覚的に現状復帰が見えてくる。
こうして、
「家事をせざるを得ない状況」と、
「元の状態に戻す義務感」が生まれてきて、
家事をしてもらうきっかけができる。
これがうまくできれば、
今後の家事の分担について話し合う時に、
家事をある程度やってもらえる流れに
することができるだろう。
家事をしない奥さんまたは旦那さんが、
一時的でも実際に家事をしてもらい、
家事のやり方を学べることで、
家事を引き受ける抵抗感を下げることができるのだ。