近くにあるものは見えづらい?
「灯台下暗し(とうだいもとくらし)」
という言葉がある。
灯台で照らされていても、
真下は真っ暗のように、
身近なことはかえってわかりづらいのだ。
机の上に置いた書類が見つからなくて、
いろいろと探したけれど、
結局は机の上の他の書類の下に隠れていた。
そんな時、
「やっぱり机の上にあったのか。
灯台下暗しだわ。」
なんて言ったりする。
自分の近くにあるもの、
自分の身近にあるものは、
かえって見えづらいのだ。
詐欺を自分事と思って注意しよう!
詐欺の被害に遭ったニュースを見た時、
「どうして詐欺ってわからなかったのだろうか。」
と思う人もいるだろう。
でも、人の足元はよく見えるけれど、
自分の足元は見えづらかったりするのだ。
いざ、自分が標的にされた時、
騙されるところだったと、
ヒヤヒヤした経験をすることもある。
よく見えるものでも、
自分に置き換えると見えづらいものはある。
詐欺を客観的に捉えるとともに、
しっかり自分事として捉えることも大切である。
足元をすくわれることのないように。
大切なものはすぐ近くにあるかもよ?
家族の誕生日にプレゼントを渡して、
普段言えない感謝の気持ちを伝える。
または、一人暮らしを始めて、
一人で家にいることに寂しさを感じ、
家族がいる温かさを知る。
そんなふうに、
家族が毎日当たり前のように近くにいるからこそ、
家族の大切さに気付きづらいこともある。
灯台下暗し。
その暗闇には、
大切な宝物が潜んでいるのかも。
足元に目をやり、
手で探ってみよう。
その手に、
あたたかいぬくもりが、
伝わってくるのではないだろうか。