あなたの大切なものは、目と鼻の先にある?


目と鼻の先

「目と鼻の先」

これは、
「距離がとても近いこと」
を意味する。


今回の記事では、
この慣用句について、
ポジティブ目線で考察していく。




目から見て近くにある鼻

この慣用句は、

距離の近さを、
顔のパーツを使って表現している。


それであれば、

「鼻と口の先」
でもいい気がする。



ここで推測なのだが、
「目と鼻の先」
というのは、

「目」を起点として近い顔のパーツとして
「鼻」が採用されたのではと考える。



つまり、「目」と使うことを前提にし、
その対となるものとして選ばれたのが
「鼻」と考えてみた。





「目睫の間」という慣用句もある。

「目と鼻の先」
に似ているものとして、

「目睫の間(もくしょうのかん)」

という慣用句がある。


これは、
「距離や時間が極めて近いこと」
という意味である。


「睫」というのは「まつげ」のことである。


なるほど。
「目とまつげ」は、
「目と鼻」よりも
さらに近いということである。



これも推測だが、

「目睫の間」も、
「目」を起点として極めて近い顔のパーツ、
まつげを採用し、
「目」と「まつげ」となったのだと考える。




鼻もまつげもよく見えてないけど
近くにある!

「目と鼻の先」

鏡も見れば、
目と鼻は近くにあるのがよくわかる。


だが、鏡を見ずに、
自分の目と鼻の位置関係を正確に把握するのは難しい。


まず、目。

目で物を見ることができるが、
自分の目を見ることはできない。


次に、鼻。


目を下に向けると、鼻がぼんやりと見える。
見えるのは鼻の一部であり、
自分の鼻の全体像を見ることはできない。



ここで、
「目を鼻の先」は
「距離が近いということ」の他に、

「近くにある大切なものって、
意外と見過ごしてしまいがちである。」

という意味が込められているのではないだろうか。



「大切なものは実はすぐ近くにある。」
というフレーズをテレビとかで耳にすることがあるが、

近くにありすぎて、よく見えてないのだ。



「目睫の間」だって、そう。


まつげは目に寄り添っているという表現が
正しいかどうかはわからないが、

こんなにも当たり前のように近くにいるだけに、
全然まつげが見えていないのである。




近くにある大切なものを
認識しよう!!

近くにありすぎることで、
よく見えなくなる。


こう話したが、
どうすれば近くにある大切なものを
見過ごすことなく実感できるだろうか。



まずは、
近くにあることを「認識」するのである。


目から鼻の一部を見ることはできるが、
「鼻を見よう」って思わないと、
実際は鼻が視界にあっても、
鼻の存在は薄れてしまう。


「しっかり見よう!」
「感謝の気持ちを伝えよう!」


普段から、意識してこちらから働きかけることによって、
認識することができるだろう。




または、
近くにあるものを「客観的に見る」のである。




鼻もまつげも鏡で見れば、
よく見えるものである。


一部しか見えなかったり、
ぼんやりとした見えなかったものが、

鮮明にくっきり見えるのだ。



日々の出来事を当たり前のことと完結せず、
感情だけに流されず、

客観的に見ることで、
大切なものが大切だと改めて実感できるのだ。


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