休んで仕事が滞っても、それでも仕事は回っていくからご安心を!

職場

1人担当の仕事は、
一人暮らしの家事に似ている。




この記事を読むとわかること

・1人担当の仕事があると、
自分が休むとその分仕事が滞る。

・そうすると、「自分が休むと仕事が回らないから、
休むに休めない。」と思ってしまう。

・心身の不調で長い休みが必要なのに、
休むに休めず無理を続けている人もいる。

・あなたがしばらくいなくてその仕事が回らずに困ったなら、
それは会社という組織で回していくものである。

「休める時に休む。」ではなく、
「自分の心身を第一に休む」ようにしよう。

休みをとりやすい組織体制とは、
誰かが休んでも他の人がカバーできる状態のこと。






1、休むと仕事が滞る!

自分が担当している業務の中には、
1人でやっているものもあるかもしれない。

ある程度、自分のペースでできて自由度が比較的高いから、
1人担当の方が気楽という人もいるだろう。


ここで1つ、懸念されることとして、
1人担当は、その人が休めば休むだけ、
どんどん仕事が滞るということである。


自分が休んでいる間に、
他の人にその仕事をお願いしたくてもできない場合もある。

また、業務が煩雑だったり、技術が必要だったりして、
簡単に引き継げない内容のため、
他の人で進められないこともある。



そんな時、このように思うだろう。


「しっかり休みをとりたいんだけど、
自分が休むとその仕事が溜まって、
休み明けが大変になる。

それに、取引先と頻繁にやりとりするから、
自分が休むとわかる人がいないから、
休むに休めないんだよな。」





2、長い休みが必要なのに無理を続ける人がいる。

体調が悪いのに、休むと仕事が滞るし、
定期的に取引先との打ち合わせとかがあるし、
休んで療養したいのに休めない。


やっと休みがとれるとなっても、
数時間だけの休みしかとれなかったりする。

連休するつもりだったのに、
1日休んで翌日には出勤せざるを得なくなったりする。

体調が回復しないまま休みが終了し、
また仕事で心身の負担が重くのしかかり続けている。


このように、無理を続けている人がいる。





3、あなたが無理を続けるかぎり、
あなたがずっとその仕事を回していく
ことになる。

「会社という組織なのだから、あなたがいなくても、
その仕事は誰かが代わってやる。
それが組織なんだから、体を壊すまで無理しないで。」


もし、誰かにそのように言われても、
簡単に休めないほどの1人担当だと、
そうは思えないかもしれない。


「実際問題、自分が休むと仕事が滞ってしまう。
組織だろうが、仕事は回らない。」


そう言いたくなるだろう。


たしかに、そのとおりではある。


でもそれは、あなたがほとんど休まずに
仕事を回し続けているから、

同僚も上司もその状態に慣れてしまい、
問題視されていないから、
あなたがいないと仕事が回らないだけである。




「休むと仕事が滞る。」
   ↓
「休んで溜まった仕事を自分で処理する。」
   ↓
「無理して1人でやっているから、
周りの手助けが必要なくなる。」
   ↓
「あなたが無理してやっているから、
仕事が回っているだけ。」
   ↓
「ここで、あなたがいなかったら、ようやく問題視されて、
組織が動いて代わりにやって、
何とかして仕事を回していくものだ。」


本来、「問題視すべき組織体制を見直す」
という課題が会社にはあるのだが、

あなたが無理を続ければ続けるほど、
会社はその問題を考えなくてよくなる。


会社が解決させることを、
あなたがそれまでも無理をして、
受け持ってしまっている
のである。





4、自分の心身を
第一に休みをとろう。

簡単に休みをとれない1人担当だと、

「休める時が来たら休もう。」

と思っていても、
その休める時がいつまで経ってもやってこない。


自分の心身の不調のサインは無視をし、
1人担当で仕事を回すにはどのタイミングで
休みをとるかを優先してしまっている。


本当は長い休みが必要なくらい、
心身が悪化して追い込まれているのに、
それでも仕事が回らないからと
無理して休みをとらずにいる。




もし、あなたが長く休んでも、
その時に組織が動き出して、
あなたの仕事を回すようにするから大丈夫です。


お互いが無理をし合って成り立っている職場も
あったりするから、
なかなか療養を優先させるのは難しいかもしれない。



でも、その無理をして仕事をこれからも続けていくのか、
自分の心と体をないがしろにし続けるのか、
深呼吸して考えてみてほしい。







5、休みをとりやすい組織体制とは、
誰かが休んでも他の人が
カバーできる状態のこと。

1人業務を2人以上で関わるようにする。

それが難しかったとしても、
その業務を他の誰かが把握し、
その人が休んでも仕事が回るようにする。


このように、自分が休んだら誰かがカバーしてくれる。

誰かが休んだら、自分がカバーしてあげる。


このような組織体制がとれれば、
休みが少しはとりやすくなるだろう。


組織を変えるのは、
自分1人では大変困難かもしれない。


それでも、1人担当で無理をして困っていることを
上司に相談し、
今の自分の現状を知ってもらうことが大切である。







さいごに

1人担当の仕事って、
1人暮らしの家事に似ていると思う。


1人暮らしをすると、
自分が家事をやらないと家事は溜まっていく。


1日外を出歩いて帰ってくると、
シンクの中の汚れたお皿はそのままだし、

部屋のほこりはさらに溜まっていく。

洗濯カゴに入っていく洋服は、
家事をサボるに比例して、
カゴから洋服が溢れ出していく。


実家にいたころは家族がやってくれていたから、
自分が何もしなくても、
衣食住ができていた。



または、1人暮らしではないけれど、
家事は全部自分がやっていて、
他の家族は一切手伝ってくれない。



1日出かける用事があったり、
体調不良で休んでいても、

他の家族は、あなたが戻ってくれば、
またいつものように家事ができていると期待し、
何もしないままである。



自分が1人暮らしから、
2人暮らしになった時、
感動したことがあった。


それは、シンクにお皿を溜めたまま
寝てしまったのだが、
朝起きたら、シンクがきれいになっていたことだ。


こんなこと、1人暮らしでは絶対に起きない現象である。


1人暮らしでは、
「家事は100%自分がやるもの」だったのに、

2人暮らしになると、
「自分が休んでいる間に家事ができているし、
逆に、家族がいない間に家事を終わらせちゃう。」


それなので、家族への感謝への気持ちは、
家事のことも含めて、
よりいっそう大きなものになるのである。



家庭と会社は違うものだが、
力を入れるのは業務だけでなく、
1人1人がしっかり休める体制づくりにも
気を配ってほしいと思う。





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