勧奨退職について人事課に聞いてみた体験談(後編) 

道

人事課って相談しづらいからこそ、
工夫して聞いて確認しよう!


※前回の記事(令和4年10月21日投稿分)からの続きになります。


「勧奨退職について人事課に聞いてみた体験談(前編)」
の記事はこちら

5、人事課に聞かずに勧奨退職を受けると危険かも?

就業規則を読んでも、勧奨退職について
よくわからないところがあった。

また、理解できたところも、
本当に合っているか不安でも合った。

もしかしたら、自分が誤った解釈をしていることも
考えられる
からだ。


人事課に聞くのが1番だが、
聞く内容が深刻であり、
周りに知られたくないのもあるので、
聞きに行きづらいものがあった。


だからといって、就業規則から、
「きっと、こんな感じだろう。」
って、だいたいで考えてしまうのも危険である。


実際は勧奨退職の要件を満たしておらず、
自己都合退職になることも考えられる。


そうなると、退職金が勧奨退職よりも
少なくなるだけでなく、
退職後の失業手当の給付期間も
変わってくることがある。


また、無事に勧奨退職できたとしても、
退職金が予想していたよりもずっと少ないことも
考えられる。


こうなると、退職後は退職金や失業手当を使って、
こうしようって計画していたのに、
計画が狂ってしまい、
退職後の生活が危ぶまれる危険があるのだ。




6、人事課に聞くために
実際にやったこと3点

人事課に聞きに行って、
何かしらで周りに知れ渡って、
職場に居づらくなるかもっていう
不安があった。

でも、そのようなリスクよりも、
聞かないことによる退職後のリスクの方が
はるかに大きいので、
不明確なことは、しっかり確認すると決めた。


人事課に聞くために実際に
やったことは次の3点である。




①信頼できる同僚から教えてもらう

人事課の人ではないが、
自分が信頼できる同僚に相談した。


自分の会社の勧奨退職に詳しかったり、
人事課での業務経験があれば、
より的確に勧奨退職について
教えてもらえると思ったのだ。

残念ながら、その人は勧奨退職のことに
ついて詳しいことはわからなかった。

だが、人事課に知り合いがいるから、
こっそり聞いてみると言ってくれた。




②知り合いの人事課にいる同僚に
教えてもらった

人事課の知り合いにこっそり聞いてもらい、
一般的な内容に対して確認ができた。

これにより、勧奨退職について、
より明確に理解できたのだ。


だが、まだまだ不明瞭なところがあった。

特に、退職金の計算については、
自分の場合は実際にいくらになるのか、
そこをはっきりとさせたかったのだ。

退職金の計算は、就業規則を読むかぎり、
複雑になっており、
実際に人事課に直接聞くしかないと思った。

そこで、人事課に何人か知り合いがいたが、
最も信頼できる同僚に話してみることにした。


人事課に直接言って話してしまうと、
人事課の人や周りの社員に聞かれてしまい、
うわさ話で広まってしまう危険がある。

そのため、電話(職場ではなく個人のスマホ)を
してみた。

その同僚には、勧奨退職を受けるか考えていると
素直に打ち明けた上で聞いてみた。

一般的なことを教えてもらえたが、
詳しいことは担当でないとわからないそうだ。

これはもう、担当社員に聞くしかないと思い、
次なる作戦を考えた。




③担当社員にメールと電話で聞いた

⑴確認したいことを文章にまとめた

担当社員に聞くにも、
人事課に直接行くのは避けたい。

とは言っても、電話もいかがなものか。

自分は周りに聞こえない場所で電話を
かければいいが、
担当社員は職場の電話なので、
こっそりやりとりするのも難しいだろう。

そこで、電話をする前に、
確認したいことを文章でまとめた



例えば、
「退職金は、就業規則の
何ページにある第6項目の沿って
計算するというので解釈は合っているか?」

のように、担当社員も調べる手間がかからないように、
そして具体的にして、箇条書きでまとめた




⑵アドレスを聞いてメールした

そして、作戦決行の日が来た。

その日は有休を使って家で電話した。

「勧奨退職について、こっそり聞きたいことがある。
確認したい内容をメールで伝えたいので、
職場の個人アドレスを教えてもらえないか?」

このように話したところ、担当社員は
快く承諾してくださり、
職場の個人アドレスを教えてくれた。

これにより、送信したメール内容が、
第三者に読まれる可能性は低くなる。

電話しながら、宛先の欄にアドレスを入力し、
メールを送った。
実際に送ったメールでは、7〜8項目くらい
の確認したい内容があったため、
「メールを読んで確認し、また連絡する。」
と話され、電話を切った。



⑶メールと電話で全て確認できた!

しばらくして、担当社員からメールが来た。

自分が箇条書きした項目ごとに、
1つ1つ丁寧に回答してくださった。


自分が「このような解釈で合っているか?」
の質問に対して、
「その解釈のとおりで合っている。」
という回答もあった。

自分の誤った解釈ではなく、
正しく理解できているのがわかり良かった。


また、退職金の計算方法が自分が予想していたのと
違っていた。
メールには、自分が実際にもらえる退職金額と
その計算方法について記載があったが、
予想していた額よりもけっこう少なかった。


この時、「人事課に確認しておいて良かった。」
と心から思えた。
もし、聞かずに勧奨退職をしてたら、
予想よりも少ない退職金であり、
退職後の生活、自分の場合は起業をするのに、
大きく影響が出ていただろう。


また、メールの最後に、
「メールで回答したが、詳細を伝えたいから、
電話してほしい。」とあった。

そこで、担当社員に電話し、
詳細について教えてもらえた。

それにより、どのタイミングで退職すると、
勧奨退職の対象なのかだけでなく、
ボーナス支給の対象か否か、
毎月の給与が日割りになるか否か、
重要な情報を手に入れることができたのだ。


担当社員とのやりとりをして、
本当に良かったと思えた。

人事課に聞くのは、
内容が内容だけにためらってしまうし、
勇気がいることだ。

でも、勧奨退職についてしっかり理解できたことで、
退職後の計画がより鮮明にすることができた
のだ。





7、担当社員からいろいろ
聞かれてしまった

担当社員との電話で確認が終わった後、
「こちらからも聞きたいことがあるのですが・・・?」
と、話を切り出された。


実際に聞かれたことは次のとおりである。

・このように勧奨退職を確認しているということは、
勧奨退職を考えているのか?

・実際に勧奨退職を受けるつもりなのか?

・自分の部署の上司には話しているのか?


これらに対し、
「勧奨退職について考えているだけで、
実際に勧奨退職を受けるかまで結論は至っていない。
また、上司には話しておらず、
個人的に人事課に勧奨退職について聞いたのである。」

このように答えた。

そして、担当職員から、
「退職というのは、人生に大きく影響するものなので、
慎重に考えてほしい。」と話された。


これは、担当職員の本心なのか、
担当職員が自分の上司に相談していて、
上司からそのように伝えるような指示があったのか、
それはわからない。

いずれにしても、
人事課も心配しているのだろうというのは伝わった。


やはり、相手が人事課だけに、
確認したいと連絡が来たら、
向こうだって、いろいろ確認したいのだろ。




さいごに

自分は今のところ、
一度も退職をしたことがない。

転職経験がない人は、退職経験もないだろう。

なので、退職についての流れだったり、
手続き、退職金について、
知らないことが多い。


自分の場合、起業をするので、
近いうちに今の会社を退職することになる。

だからこそ、退職について、
日頃から調べている。

勧奨退職については、
一般的なことは知っていたが、

「自分の会社の場合はどうなるか?」
については、人事課に聞かないと
わからないことも多かったのだ。


退職し、そこから起業まで、
計画的に進めていきたい。

だからこそ、人事課に聞いたことは、
自分にとって非常に意味があることだった。


これからも、調べる習慣、
勉強する習慣を続けて、
起業までの道のり、
そして、起業後の道のりを
しっかりと歩んでいく!!





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