子どもから学んでいく!
この本の紹介
「マンガでやさしくわかる モンテッソーリ教育」は、
田中昌子さんが書かれた、
モンテッソーリ教育に関する正しい知識を、
マンガでわかりやすく説明した本である。
モンテッソーリ教育とは?
将棋棋士の藤井聡太さんが幼少期に受けていたのが
「モンテッソーリ教育」ということが
テレビに放映されており、
自分はその時に、
「モンテッソーリ教育」という言葉を知った。
モンテッソーリ教育は、
大人目線ではなく、
「子どもの事実から出発しているもの」
である。
科学的根拠を基に、
子どもから学ぶ教育法なのである。
子どもには、自ら生きようとする「自己教育力」があり、
大人はその「自己教育力」を信じ、
子どもがしたいことができるように援助してあげるのだ。
子どもがやりたいことをすることで、
周りに迷惑になってしまう場合は別だが、
そこで使うものや環境を工夫することで、
できるだけ子どもがしたいことが、
心ゆくまでできるようなるのである。
自分が最も学んだこと
この本を読んで、最も役立ったと感じたことは、
「子どもの目的は活動そのもの」
ということである。
例えば、子どもが戸をバタバタと
開け閉めをくり返していたとする。
大人から見ると、
「なぜ無意味なことをしているのだろう?」
と思うかもしれない。
だが、子どもにとっては重要なことなのである。
戸の開け閉めをくり返ししていくことで、
この動きを自分のものにしていくのである。
いろんな動きを学び、
たくさんのものを吸収していく。
子どもには、このような時期がある。
このことを大人が知っているだけで、
子どもの見方や教育観が変わってくるだろう。
知らないと、
「何してるの!」とイライラしてしまうかもしれないが、
「今はその動きを獲得するために一生懸命繰り返しているのね!」
と、子どもを見守り、時には援助してあげることができるのだ。
まとめ
特に初めての子育てとなれば、
初めてのことで毎日が困惑と不安が付きまとうことだろう。
育児疲れによってネガティブな気持ちになることもある。
子どもが0歳の時、
親も「親」としてやっていくのは0歳なのだ。
一見、親からすると「なぜこんなことをしているのだろう?」
と理解ができないことでも、
「子どもにとっては重要なことへ取り組んでいるところなのだ!」
と、子どもに寄り添うことで、
育児への心理的負担が軽くなっていく。
育児の段階や大変なポイントを知っておけば、
いざ自分の子どもを育てている時にうまくいかなくても、
「これは、あの本で見た、その段階なのね!」
と、子どもが今どのあたりの状態なのかを、
本で読んだ内容と照らし合わせて、
頭の中で整理することができる。
そうすれば、そこから少しでも余裕ができて、
その余裕から「子育てって楽しい!」と思えることができるのだ。
ざっくりでもいいから、
子育ての段階や流れを知っておくのって大切である。