長期休暇が取りづらい時はどうすればいいのか?【産休、育休、休職、有休消化など】(後編)


会社の事より自分の人生をまず考えてみよう。




※この記事は、後編です。

※前編はこちら





5、心身に限界が来ている
のに休職できない?

心身に限界が来て、危険な状態であっても、
休むのを躊躇してしまうことがある。

お医者さんからも家族からも休職を勧められているが、
本人は休職に踏み切ることができない。

それは、先ほどの理由と同じように、
長期休暇を取ることで、
自分が悪者扱いされてしまう恐怖がある
からである。


特に、職場の人間関係が原因で心身に限界が来ている場合、

「長期休暇を取ることでさらに人間関係が悪化するのでは?」
という不安を抱えてしまう。


心身の限界が来ているのに出勤し続けるのは非常に苦痛だが、
長期休暇を取って後の職場に復帰することも苦痛である。



このような不安があるのなら、
人事部に相談してみよう。


異動先で復帰できるように配慮してもらうなど、
解決策を見つけていけばいいのだ。


休職した方がいいのに休まなず出勤し続けると、
症状がさらに悪化したり、
取り返しがつかない事態になる危険がある。



復帰後の不安があるのはわかる。

それでも、まずは自分を守るために、
お医者さんや家族の話を素直に受け止めて、
自分を大切にする行動をしよう。





6、有休消化は、
さらに休みづらい?

産休、育休、休職の他にも、
有休で長期休暇を取ることもある。


特に、仕事を辞める直前に、
残っている有休を消化して、
長期休暇にしようかと考えたりする。


ここも、有休消化するかどうか、
悩んでしまうケースはよくある。


それは、長期休暇の中でも、
有休消化による休みは、
職場がいい顔をしないと思ってしまうからである。


産休、育休、休職は、
出産のため、育児にため、療養のため、
何かしらの理由を持って長期休暇を取る。


有休消化は、何か休む理由があってもなくても、
休暇申請して休むことができる。



だが、悲しいことに、
それなりの理由を持って長期休暇をとらないと、
納得せず反感を買う上司や同僚も一定数いる
のだ。


別に、納得してもらわなくてもいいのだが、
有休での長期休暇を取ろうとすることで、
嫌味を言われたり、
休暇後の職場で嫌がらせを受ける恐れもある。


有休を取得する権利は当然あるし、
本来、堂々と休めるはずなのだが、
実際問題、休みが取りづらい職場もあるのだ。



有休が余った分が次年度に繰り越せればまだいいが、
有休が消滅してしまったり、
有休が余ったまま退職してしまうのはもったいない。



このような時は、早い段階で前もって
長期休暇を取ることを話しておけば、
いくぶんかは休みが取りやすくはなるだろう。



また、退職直前の有休消化については、

「会社に遠慮して、自分の人生の楽しみを我慢するのか?」

このことについて、自問自答してみてほしい。


長期休暇を取りづらいのは確かである。

だからといって、職場にいい顔して有休消化を諦めることで、
はたして幸せだろうか?


結局、自分の人生を自分で決断していくしかないのである。






7、いろいろな休暇制度が
導入されているが、
会社の体制が追いついていない。

男性の育休を推進しており、
実際に育休取得率が上がってはいる。


だが、育休を取得したことで、
職場から嫌がらせを受けたという報告もある。



この他にも、いろいろな休暇制度があるのだが、
それを導入して推進させようという動きがある一方で、
会社の体制が追いついていないことがある。


例えば、育休を取得したら、
職場全体が仕事が回らず、
上司や同僚に大きな影響が出るとする。


本来であれば、誰かが長期休暇しても
仕事がスムーズに回るような職場づくりが必要である。

例えば、余裕を持った仕事分配や人事配置をしたり、
業務を複数人でやってシェアしたりする。


欠員が出たら、人事部が短期間でも職員を派遣したりする。



このように、会社の制度が休暇制度に対応できていれば、
長期休暇を取っても上司や同僚に仕事の負担が大きくかからず、
嫌がらせに発展する可能性は少なくなると考えられる。






8、自分ができることは、
早い段階で相談すること

このように、会社の制度が
追いついてない点について述べた。


だからといって、会社の制度が
長期休暇に対応できるようになるまで待っていては、
いつになるかわからない。


また、「会社の制度が悪い。」と言っているだけでは、
何の生産性もない。

このような現状の中でも、
自分がどうしたいか考えて、判断していくしかないのである。


できることと言えば、早い段階で上司に相談することだろう。



突然の休みでなければ、
長期休暇を取るのがわかった早い段階で
上司に休む旨を相談する。


そうすれば、引継ぎや職場体制の見直しにより、
休みに入っても会社がいくぶんか対応できるだろう。

また、前もって休むことを知ってもらった方が、
多少は休みやすくなることもあるのだ。






さいごに

ある時、職場の人が育休でしばらく休むことになった。

その人が休みに入ると、臨時的に職員が補充された。

また、その人の業務は係全体でシェアされてあったので、
スムーズに係全体で引き継ぐことができた。

さらに、余裕を持って仕事を進めるように係全体でやってきたので、
仕事に大きく負担がかかることはなかった。



その人が育休から職場に復帰する時、
職場は温かく迎え入れた。

それは建前ではなく、
本当に「おかえりなさい。待ってましたよ。」
という気持ちだった。


それは、その人の人柄の良さもあったと思う。
また、迎え入れる職場の人の心が
寛容だったというのもあるだろう。


ここで大事なのは、
育休で職員が欠けても、軌道修正してスムーズに
仕事を回していった職場づくりが、
日頃からできていた
ことである。


それにより、長期休暇を取った職員に対して、
他の職員が嫌な感情を持ったり、
嫌がらせに発展することを抑えることができたのだ。



昔ながらの慣習とか同調圧力で、
休みづらい職場にいる人もいるだろう。


休みを取るというのは、
拘束されていた会社から解放され、
自分の時間や生活を確保するという解釈もできる。


人生は有限であり、
人生という時間をどう過ごすかが大切である。


休みを取って時間を確保し、
自分の人生を豊かにする。


「自分の人生と会社、どちらが大切か?」


自分の人生を自分の力で決断していこう!




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