おばあちゃんの優しさが沁みわたる。
この記事を読むとわかること
•自分が毎年民宿に泊めさせてもらった思い出が書いた。
•最初の出会いは、「敷地内にテントを張らせてほしい。」
から始まった。
•1年後、2年後と、就職活動で毎年民宿に泊めさてもらった。
•おばあちゃんの優しさや粋なはからいを、
今度は自分が他の人にしてあげたいと思い、今に至る。
1、民宿のおばあちゃんとの
出会い
「ダメ元でやってみてうまくいったこと3選」の記事はこちら。
あれは、学生の頃の自転車旅でのことであった。
テントを張って泊まりながら、自転車で旅をしていた。
だが、この日は近くにキャンプ場がない。
そんな時、偶然通りかかった民宿に広い敷地があり、
そこにテントを張って一晩を凌がせてほしいと
民宿に頼んでみた。
当時の自分が住む街が、民宿のおばあちゃんの
生まれ故郷とわかり、
おばあちゃんは敷地を貸してくれるどころか、
民宿に泊まらせてくれたのであった。
初対面の自分に対して、
こんなにも良くしていただき、
感謝の気持ちと嬉しさでいっぱいだった。
2、1年後、2年後も
泊まらせてもらった
話はこれで終わりではない。
1年後、就職活動で民宿の近くに行くことになった。
久しぶりに民宿に行き、おばあちゃんに再会した。
おばあちゃんは「泊まっていきなさい。」
と言ってくれて、
お言葉に甘えて泊まらせてもらったのだ。
さらに、それから1年後、まだ就職活動を続けており、
同じように民宿の近くに行くことになった。
そして、また同じように泊まらせてもらったのだった。
学生でお金のない自分を、
全部で3回も民宿に泊まらせて
くれたおばあちゃん。
自分も、おばあちゃんのように、
困っている人がいたら、
優しい気持ちで力になろうと
強く思ったのであった。
3、おばあちゃんに内定報告
就職活動では2回も民宿の近くで面接をしたが、
残念ながら、そこでは不採用であった。
あれから、しばらく月日が経ち、
久しぶりにおばあちゃんに電話した。
それは、内定がとれたからである。
おばあちゃんに報告すると、
自分のことのように喜んでくれた。
そして、
「また泊まりに来い。」
と言ってくれたのだ。
3回も民宿に泊まって、
恩返しもしていないのに、
そう言ってもらえて、
人の温かさに嬉しくて、心が震えた。
さいごに
民宿のおばあちゃんとの思い出を、
出会ってから順にふりかえってみた。
あの時の自転車旅では、
いろいろな体験ができ、
得られたものは多かった。
その中でも、最も大きな得られたものは、
おばあちゃんとの出会いであった。
これからも人との出会いを大切にし、
おばあちゃんのように、
優しい気持ちを持って、
人のためになる人でありたい。