学生の頃、語学の資格を取りたかったが、近くに受験会場がなかった。
1番近いところで、電車で何時間もかかる。
時間もお金もかかるのだが、受験したかったから行き方を調べた。
何時に出発して、どのように電車に乗り継ぎ、会場に向かうのか。
そして、受験の日。
始めて訪れる街であったが、無事に受験会場に到着し、試験を受けることができた。
そのことを友達に話したら、「行動力あるね!」と言われた。
自分は行動力があるとは思っていなかったので、友達の意外の返答に驚いた。
これがもしも、受験会場が徒歩圏内であれば、行動力があるとは言われなかったのかもしれない。
何を基準に行動力があると思われたかは定かではないが、「電車で何時間もかかる受験会場まで行って受験する」というのが、他の人との差別化が図れたのだろう。
遠い街。しかも初めてで勝手がわからない街。
そこに受験に行くというのは、未知の世界に飛び込んでいくように見えたのかもしれない。
「行動力がある」っていうけれど、受験日を調べたり、資料を取り寄せることも「行動している」といえるだろう。
いうなれば、ちょっとしたことでも行動しているのだが、「行動力がある」というのは、「比較的多くの工程を行動している」ということになるだろうか。
遠い街に受験に行くというのは、敬遠する人が一定数いる中で、自分はちゃんとやってのけたのだ。
結局、人と比べて行動量が多いかどうかで決まるのだと思われる。
だから、「行動力がある/ない」というのは、人それぞれの感覚によるものなので、人からの評価で自信になるのなら受け止めればいいし、支障があるのなら気にしなくいい。
それよりも、未知なことにチャレンジしたり、実際にやってみる精神を持つことで、自分の可能性を広げていくといいだろう!!