敵というのは、危害を与えるような競争相手やライバルという意味がある。
一方、天敵というのは、生物界で捕食や寄生する生き物のことである。
天敵は生物界で用いられていたが、そこから転じて人間関係を表す時に使うようになったらしい。
例えば、カエルの天敵はヘビである。
カエルにとって、どうにか克服しようとか闘ってみようといった次元ではない。
カエルはヘビに見つからないようにしながら生きていくしかないのだ。
ところで、人間にとっての天敵は、これもまた人間である。
天敵の人に対して強い苦手意識があったり、萎縮してしまうこともある。
さらに、人間の世界では、天敵の人と一緒にいなくてはならないことがある。
特に、職場で同じ部署に天敵の人がいれば、1週間のうち大きな部分を一緒に過ごすことになり、やりとりしていく必要が出てくるだろう。
カエルは同じ空間にヘビがいたら一目散に逃げるが、人間の場合はなかなか逃げられない。
しかし、カエルとヘビのような弱肉強食とちがい、人間の場合は関係性によって感じ方や捉え方が変わってくる。
カエルにはヘビを克服することはできないだろうが、人間は天敵の人との関係性を改善できる可能性がある。
カエルには選択肢が「逃げる」の1つしかないが、人間は「逃げる」だけでなく「克服する」という2つ目の選択肢があるのだ。
逃げるのか?
克服するのか?
状況を見極めて、自分を守れる最もよい選択をしたいものである。


