アンパンマンは顔が濡れると力が出なくなり、戦闘力が著しく低下する。
バイキンマンからの水鉄砲を顔に受けると、「顔が濡れて、力が出ない・・・」と力尽きてしまうのだ。
顔が濡れることは、アンパンマンにとって最大の弱点といってもよいだろう。
ここで、1つの疑問が出てくる。
それは、「なぜ。アンパンマンは自分の弱点を克服しようとしないのか?」ということである。
バイキンマンとの戦いで、顔が濡れて戦闘不能になるアンパンマン。
2、3回くらいならまだいいが、数えきれないほど何度も何度も弱点を突かれている。
そうなると、その弱点をどうしたら克服できるか考えてもいいとは思うが、アンパンマンがそれに対して努力するシーンは見たことがない。
なぜ、アンパンマンは弱点を克服しようとしないのか?
それは、「弱点があっても助けてくれる頼れる仲間がいっぱいいるから」だと思う。
アンパンマンがピンチになると、すぐにジャムおじさんやバタコさんやチーズが新しい顔をつくってくれて、アンパンマンに投げてくれる。
そして、元気百倍になれるのだ。
また、ピンチな時はすぐに近くにいる仲間が駆けつけてくれる。
「ジャムおじさんに伝えて・・・。」とアンパンマンが言えば、その仲間は全力でパン工場にピンチを知らせにいくのだ。
どうして仲間はこんなにもアンパンマンに協力的なのだろうか?
それは、日頃から積極的に信頼関係を築いているからだと考えられる。
毎日パトロールをして、みんなの安全を見守る。
仲間がピンチな時は率先して助ける。
美味しいパンを仲間に届ける。
挨拶や感謝の気持ちを忘れずに口に出して伝える。
相手のからの見返りを求めることなく、自分から良いことをする。
それを毎日継続させる。
仲間たちもアンパンマンに感謝の気持ちでいっぱいである。
「アンパンマンがピンチな時は、今度は僕がアンパンマンを助ける番だ!」と恩返ししたい気持ちが溢れるのだ。
だから、アンパンマンは弱点を克服しなくても、仲間と協力してピンチを乗り越えていけるのだ。
このように考えた。
たとえ、自分が犠牲になったとしても、人のために行動するアンパンマン。
そんなアンパンマンにも弱点がある。
だからこそ、ピンチな時は仲間に助けを求める。
アンパンマンは仲間と協力して、みんなで平和を守っているのだ。

