【短編小説】カーナビ

カーナビ

ルート、外れましたよ。

※自分が思い描いた物語を
小説風に書きました。

【カーナビ】
カーナビ「ルートから外れました。
リルートします。」

「道、ちがうみたいだよ。」

「ルートから外れたんじゃないよ。
外したんだ。」

「って、いかにも道知っているかのような
口ぶりだけど、目的地から
遠ざかっているよ。」

「カーナビは設定された目的地に
導いてくれるのかもしれない。
でも自分が進む道は、設定されたルート
ではなく、自分で決めていかないと
いけないんだよ。」

「何言っているかよくわからないけど、
そこ右曲がって!!
大きい道まっすぐ行けば
お店に着くから!!」

「今日は自分で決めたルートで
行ってもいいかな?
まずは、はんこ屋さんで自分たちの
印鑑を買う。それから市役所に
行って届け出をする。」

「届け出って…。もしかして…?」

「カーナビみたいに的確な誘導は
できないけど、自分のやり方で
導いてあげるからね。」

•••こんなプロポーズのしかたが
あっただなんて!

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