キッチンでお皿洗いをしていると、「ブーン」と音がした。
「ハエかな?」
そう思ったが、ハエが飛ぶ時の音よりも野太く、もっと大きい虫のように感じた。
しかし、辺りを見渡していても、虫の姿は見つからない。
またしばらくすると、「ブーン」という音。
空耳ではない。たしかに虫が飛ぶ音がしている。
だが、どんなに目を凝らしてみても、虫の居場所をとらえることができなかった。
「おかしい。こんなにも近くにで聞こえるのに・・・。」
半径1m以内にはいるだろうと思える音なのに、その姿がないというのは、人生の中で経験したことがなかった。
音をよーく聞いて居場所を探ってみた時、自分は1つの仮定を立てることができた。
「もしかして、レンジフードの中にいるのでは?」
レンジフードの出口には紙フィルターを貼っているため、もし虫がその中にいても、こちらに出てくることはできない。
その仮定から、ポイントを絞って耳を傾けると、間違いなかった。
何か得体の知れないモノが、このレンジフードにいる。
紙フィルターを開けて何がいるか確認すればいいのだが、もしもハエではなく獰猛なハチだったらどうしよう。
過去に、自分の部屋で寝ていた時に「ブーン」という音がしたから、「ハエかな?」と思って見てみると、大きなアシナガバチが5~6匹くらいもいたという事件があったから、
「今回ももしかして!」と身構えてしまうのであった。
※自分の部屋に侵入したアシナガバチと格闘した記事はコチラ。
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恐怖心で溢れながらも、レンジフードの出入り口に張った紙フィルターを少しずつ剥がしていく。
そして、レンジフードの中をおそるおそる覗き込んでみる。
すると・・・。
そこには小さなミツバチが1匹いたのだった。
もっと大きなハチを想像していた自分にとっては、小さなミツバチであったことに安心した。
「もしかして、料理のおいしい匂いが換気口から外に出ていたから、おいしい食事ができると思って入ってきたのかな?」
そんなふうに、ミツバチがレンジフードの中に入った動機を推測した。
それにしても、このレンジフードは油とか汚れがあるから、ミツバチはここにいると何かと大変である。
羽が汚れて飛べなくなったりしたら一大事である。
ということで(?)、これをきっかけに、急きょレンジフードの掃除をすることにしたのだ。
休日の午前中はレンジフードの掃除で潰れた。
だが、レンジフードがきれいになって気持ちいいし、掃除するきっかけをくれたミツバチに感謝である。
こんなところにミツバチが?!
そして、こんなところに掃除するチャンスが?!
今日は、ミツバチがポジティブを運んできてくれたのだった!!