※この記事は物語を書いています。
※後編はこちら。
登場人物
ほわ:普段はほんわかした性格であり、時にはネガティブになることもある。
パートナーのぽじの斜め上をいった言動に困惑したり反発することもある。
ぽじ:ほわのパートナー。楽観的な性格で、物事をポジティブに解釈する。
言動がぶっとんでるように思えることも多いが、実は、緻密な考察をしているのかも?
1、テイクアウトで公園へ
ほわ「買って来てくれてありがとう。」
ポジ「ハンバーガーセットだよ。」
ほわ「ポジは何にしたの?」
ポジ「ダブルチーズバーガーだよ。」
ほわ「お、いいね!近くの公園で食べるんでいいかな?」
ポジ「うん。広々したベンチとテーブルあるから、
ピクニック気分でお昼ごはんだね。」
2、ダブルにしたのには理由がある?
ほわ「昼間は暖かいね。風も強くなくて良かった。」
ポジ「これとこれがほわの分ね。」
ほわ「ありがとう。いただきまーす。
久々に食べると美味しいね。」
ポジ「そうだね・・・。
よし、1枚だけ取れたぞ。」
ほわ「何やってるの?」
ポジ「ハンバーグ1枚だけ持って帰るんだよ。
お昼ごはんは普通のチーズバーガーにして食べるっていうね。
で、夕飯はライスを添えてハンバーグ定食の出来上がりさ。」
3、ほわの塩対応
ほわ「へぇーーー、そうなんだねーーー。
(ポジがまた斜め上をいった言動しているけど、
今回は動揺せずに付き合ってあげるとするか…。)」
ポジ「テイクアウトしたダブルチーズバーガーだけど、
ハンバーグ1枚はここで食べずに持ち帰る。
これって、【テイクアウトのテイクアウト】になるかな。」
ほわ「(ここは話題を変えて、ポジの言動を軌道修正するしかないな…。)
そうだ!今度の土曜日に新しくできたカフェに行かない?
看板メニューのパンケーキが美味しいんだってさ。」
ポジ「パンケーキいいね!そのパンケーキに
持ち帰るハンバーグ1枚を挟めば、
ほぼハンバーガーになるね!
パンが甘いから、スイーツ系ハンバーガーになるかな!」
4、ほわの怒り爆発!!
ほわ「さっきから何言ってるの!
カフェの話をして話題をそらそうとしたのに、
そこからハンバーガーの話をかぶせてくるわけ?!」
ポジ「ハンバーガーじゃなくて、
スイーツ系ハンバーガーだよ。
だって、パンケーキとハンバーグ1枚だと、
レタスが入ってないでしょ。
完璧なハンバーガーではないのさ。」
ほわ「もういい加減にしてよ!
ハンバーグでもスイーツでもどうだっていいよ!
そのハンバーガーの美学にでも1人で酔いしれてれば?
せっかく公園ランチでゆっくりできるんだから、
いろいろ楽しい話をしたかったのに、
ポジの訳わからないハンバーガー話に
付き合わなきゃならないわけ?」
ポジ「ごめんごめん。
ハンバーガーを分解して夢が広がっていく感動を、
ほわにも味わってほしかったんだ。」
ほわ「は?何が感動を味わえだよ!
もういいよ。帰るよ!」
(後編に続く)
※後編はこちら。