ハエがいるなと思ったら、
何匹ものアシナガバチだった!
※この記事は前編になります。
※「後編」はこちら。
この記事を読むとわかること
•たくさんのアシナガバチが
部屋に入ってきた体験談を書いた。
•スマホと財布だけ持って、部屋を飛び出した。
•ネットカフェで夜を凌いだ。
•市区町村に聞いてみたが、今回は対象外だった。
•ゴキジェットがアシナガバチに効果的だった。
•エアコンのダストホールが原因だった。
•大家さんに埋めてもらい、解決した。
1、ある夜、大きなハチがあたくさん入ってきた!
それは突然起こったのであった。
部屋で横になってウトウトしていた。
そして、目を瞑ってしばらくすると音がした。
「ブーーーン」という羽音がした。
目を瞑ったままであったが、
おそらく、蛍光灯の周りを飛んでいて、
時々蛍光灯にぶつかっているようであった。
「ハエがいるのかー。」
そう思って、眠たかったが目を開けた。
一瞬、目を疑った。
ハエじゃない。
もっとデカい。
なんだあれは?!
ハチだ!
でかすぎ!
・・・スズメバチ??!!!
衝撃と恐怖で声が出なかった。
なるべく音を立てずに、
そうっと、でもすばやく、
部屋を出て、
扉を閉めた。
台所の前で、今目にした現実を受け入れて、
それからどうすればいいか1人で作戦会議をした。
幸い、近くにゴキブリ撃退用のスプレーがあった。
扉の向こうにいる大きなハチが今どんな状況なのか、
耳を当ててもわからない。
恐る恐る扉を開ける。
ちょっとだけ開けたが、大きなハチが見当たらない。
あまり開けすぎると、
大きなハチがやってくるかもしれないと思い、
慎重にゆっくり少しずつ開けていく。
ようやく、でっかいハチが見えた。
スプレーをかけてもうまく仕留められなかったら、
反撃される恐れがある。
だが、何もしなくても何も解決しない。
できるだけ扉を閉めた状態で、
すぐ逃げられる体勢をとって、
勇気を振り絞って、
でっかいハチにスプレーをかける。
そして、急いで扉を閉める。
はたして、仕留めることができたか?
その確認をするため、
また扉を開けなければならない。
またしても、恐る恐る扉をゆっくり開ける。
そこには、うまく仕留めることができた
でっかいハチが横たわっていた。
良かったー。
怖かったー。
やっと、堂々と部屋に入ることができた。
このでっかいハチは、何というハチなんだろう。
そう思いながら、横たわっているハチを眺めていた。
だが、悪夢はそれで終わらなかった。
部屋の中の異様さを感じた。
何かが動いているような気がした。
壁を見ると、仕留めたハチと同じようなハチが、
上に這い上がっている。
えっ・・・。
なんで・・・。
それだけではなかった。
カーテンにも、でっかいハチ。
蛍光灯にもでっかいハチ。
テーブルの上にもでっかいハチ。
何匹いるのか数える余裕もなかった。
やはり、衝撃と恐怖のせいか声が出ず、
身を潜めるように、
部屋を脱出する。
また扉を閉めて、
台所の前で受け入れたくない現実を
受け入れようとした。
なんで、部屋にでっかいハチが何匹もいるのか?
というよりも、どうすればいいんだ?
こんなにたくさんでっかいハチ。
もしスズメバチだったら、
襲われたら命に関わるかもしれない。
扉の向こうにある恐怖の世界を前に、
ただ立ちすくむことしかできなかった。
(続く)
※続きの「後編」はこちら。