雨の日に松ぼっくりをお目にすることは、あまりないだろう。
雨の中は、松の木の下を歩く機会がそうないからである。
ところで、雨で濡れている松ぼっくりは、いつもとちがう表情を見せる。
傘を閉じてシュッとしているのだ。
いつもよりも、一回りも二回りも小さく見える。
そして、雨が止んで晴れると、濡れた松ぼっくりが乾き、再び傘が開くのだ。
この傘が開いたものが、晴れた日によく見る松ぼっくりの姿である。
いつも大きく開いていると思っていた松ぼっくり。
実は、見えていないところで傘を閉じて小さくなる時もあるのだ。
このオンとオフができているからこそ、松ぼっくりは丈夫でいられるのかもしれない。
大きく見せようと力を入れすぎず、時には脱力して英気を養う。
この松ぼっくりのように、心が雨で濡れてしまった時は、傘を閉じるように縮こまって守りに入ってみる。
そうすることで、心は健康に保たれていくのだろう。
松ぼっくりから学ぶ、心の健康管理。
また大きく開けるように、閉じている時があってもいい。
無理のない状態が、心に実を結ぶ。


